「完璧主義すぎて辛い」
「なんでもかんでも0・100で考える癖を改善したい」
そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
決して悪い性質ではありませんが、完璧主義は行きすぎると自分だけでなく他人も苦しめることになります。
何事も「ほどほど」を目指す癖をつけることでもっと生きやすくなるでしょう。
この記事では完璧主義をやめて「ほどほど」のところで落ち着く習慣を身につけるコツを5つ紹介します。
1.完璧主義でいることのデメリットを把握する

完璧主義に限らず、悪い習慣や癖を改善する際にはまずはそのデメリットを把握しましょう。
デメリットを把握し、意識できるようになれば完璧主義に突っ走りそうになった時に自分でブレーキをかけられるようになります。
完璧主義の代表的なデメリットには、例えば以下のようなものがあります。
- 自分や相手を追い詰めてしまう
- 普段の生活の中でも不満をためこみがちになってしまう
- 柔軟性を失ってしまうため変化に対応できない
- ちょっとした欠点でやる気や自信を失ってしまう
他にも完璧主義な性格に悩む人はこれまでの経験を振り返ると自分なりのデメリットが見つかるはずです。
一度これまでの完璧主義で苦しんだ経験を振り返り、ノートやスマホのメモ帳などに書き出してみましょう。
2.自分を許す

完璧主義な人は自分のことが許せない傾向があります。
欠点ばかりに目が行ってしまい、自分のいいところを見失いがちです。
もう少し自分のことを許すよう日頃から意識すると、完璧主義な自分とうまく付き合えるようになります。
具体的には、
- 自分のいいところを紙に書き出してみる
- 声に出して自分を褒める
- 他人に優しくする
- 好きなことや趣味に没頭する
- 身近な人に自分のいいところを聞いてみる
- リラックスする時間をとる
- 「カフェに行きたい」「お風呂でゆっくりしたい」などのちょっとした願望を叶える
などがおすすめです。
ちなみに私は自分自身を見つめ直すために、専用の手帳を毎年買っています。
3.60点で合格と思うようにする

例えば学生時代のテストを振り返ってみましょう。
当時のテストは「合格点」という基準が設けられていたため、100点満点でなくともその合格点を超えてさえいれば問題ないということがほとんどだったのではないでしょうか?
資格試験などでも同様で、100点満点を取れなくとも「合格点」さえクリアしていれば資格を取得でるものがほとんどです。
全てのことで100点満点を目指さなければならないというわけではありません。
それを日常の中でも当てはめるようにすると完璧主義が改善します。
「確かに100点満点じゃないけど、とりあえず合格点はとれたからまあいいや!」
日々そう考える癖をつけていきましょう。
そのためにも「合格点」を自分で設定しておくこともおすすめです。
あらかじめ合格点を設定しておけば、過剰な完璧を求めることがなくなります。
逆説的ですが合格点を取ることに完璧主義を貫くことで、結果として「ほどほどにいい感じ」に落ち着きます。
4.目的を思い出す

「全てを完璧にしよう」
「一つの欠点も残さないようにしよう」
とすると、目の前のことに集中しすぎてしまい目的の全体像を見失ってしまいます。
完璧主義に突っ走って苦しくなってしまうのは、そもそもの目的を忘れているからかもしれません。
「ちょっと完璧主義になりすぎて苦しいな」
そう感じたタイミングで一度本当の目的を再確認しましょう。
改めて目的が認識できれば、目の前のことを完璧にこなすことに意味がないことに気づけるかもしれません。
実は相手に完璧な優しさを向けようとしている時ほど、目的を忘れており、完璧主義ならではのトラブルになる可能性が高いです。
また、「完璧主義で苦しい」と感じる時にはだいたいの場合他人が絡んでいます。
自分の完璧主義だけでなく相手の完璧主義で思い悩む時も、まずは自分自身が全体の目的を再確認しましょう。
5.そもそも何をどれくらいやっているのかを把握する

「自分の完璧主義を改善したい」は、多くの場合、
「何から手をつけたらいいのか分からない」
「なんかよく分からないけどいっぱいいっぱいになって困ってる」
などに言い換えることができます。
目的や状況を整理しきれていないため混乱して完璧主義な性格が辛くなってしまうのです。
このような場合、さまざまなことを完璧に把握し、整理すると完璧主義から解放されます。
- 何にどれくらい時間とお金をかけているのか
- これは本当に自分にとって必要なもの・ことなのか
といったことについて完璧に把握し、整理すると手を抜くべきところが見えるようになるでしょう。
ちなみにほとんどの人にとって「何に時間を使っているのか」よりも「何にお金をかけているのか」の方が目立つものです。
そして現代は無料で上質なものがたくさんあるため、誰もが気がつかないうちに無料のものに膨大な時間を費やしています。
もしかしたら完璧主義ならではの悩みは、気がつかないうちに無料のものに膨大な時間を費やしていることが原因かもしれません。
まとめ

私自身も完璧主義な性格で悩んできましたし、別に今も脱した訳ではありません。
むしろ、
「ほどほどに物事を持って行かせるためのマイルール」を作り、それを完璧にこなすようになった」
と言うべきかもしれません。
完璧主義も自分にとって大切な性質です。
むやみに消そうとするのではなく、それを受け入れ、何事も「私は完璧主義だから」という前提で取り組むと、逆に手を抜くところが見つかるようになります。