「空想の世界や自分の感情を物語に乗せて表現することを通して、たくさんの人を勇気づけたい」

そんな思いで小説家を志している人も多いのではないでしょうか?

私自身、小説の世界に救われた人間であり、私もそんな思いを抱きながらここまで生きてきた人間です。

この記事では小説家になる方法を4つ紹介します。

1.文学賞に応募する

小説家になる方法として王道なのは文学賞に応募することです。

大賞を受賞すればデビューできる可能性が一気に広がります。

文学賞にはそれぞれ特色があるため、その特色をおさえた上で応募することをおすすめします。

文学賞に挑戦することで「大賞受賞」以外のメリットも得られます。

〆切に間に合わせる、物語を完結させるといったスキルが身につくだけでなく、

「人に自分の作品が見られ続けるとはどういうことなのか」

ということを挑戦していく中で何度も自問自答できるので、自分の小説家としての姿勢が固まります。

2.出版社に持ち込みをする

書いた原稿を出版社の編集部に持ち込むことでデビューできることもあります。

メールなどで原稿を送る、実際に出版社に赴いて原稿を見てもらうなどの方法で編集者の目に留めてもらえるかもしれません。

ただし、出版社によっては持ち込みを受け付けていない場合もあります。

原稿の持ち込みについては出版社・編集者それぞれ独自の考え方があるため、最低限のマナーは守るようにしましょう。

3.SNSやブログなどで投稿する

今の時代は誰もが簡単に自分の作品を公開できます。

SNSやブログなどで執筆を続けていく中で編集部の目に留まり、デビューが決まったという人も少なくありません。

また、最近では電子書籍などで個人が出版できるプラットフォームも存在するため、そうしたプラットフォームを利用することで印税を得ることもできます。

投稿することには確率を高める以外にもメリットがあります。

ネット投稿はある意味誰にでもできることなので、

「誰かに認められたわけではない。自分が認めたから世に出す」

という心持ちが鍛えられます。

文学賞への挑戦を蔑ろにしたり、文学賞受賞から逃げる形でSNS投稿をするのではなかなか結果は出ません。

かといって文学賞依存は権威依存でもあり、過度に文学賞にこだわる姿勢は「誰かに認められなければ自分はダメだ」と自己肯定感を下げてしまう恐れがあります。

文学賞とネットの両方をバランスよく楽しみながら挑戦するように意識しましょう。

4.自費出版する

出版費用を自分で出すことで出版する「自費出版」という方法もおすすめです。

確かに費用はかかりますが、自分の作品を世に出す方法の一つとしてはとても有効な手です。

中には「出版詐欺」と言われている出版社もあるため、実際に自費出版をする際には注意しましょう。

ただし、「あの会社出版詐欺」と言われていても実は全く問題ない会社も存在します。

そういった評判は「本は出せば売れるもの」と盲信していた人が期待はずれを嘆いて流すもの。

売れる・売れないはマーケティングと時の運次第なので、小説家になるのであれば儲けを求めるのではなく、自分が描きたい世界を描くことに集中しましょう。

まとめ

「空想の世界や自分の感情を物語に乗せて表現することを通して、たくさんの人を勇気づけたい」

そんな思いで小説家を志している人も多いのではないでしょうか?

少なくとも私はそうでした。

ただ、「小説家に『なりたい』」と言っていた頃の私を振り返ると、

「私は小説家はおろか、そもそも幸せになっちゃいけない人間だ」
「私は社会で生きていけない人間だから、俗世から離れた生活を送っているイメージのある小説家になりたい」
「……でもやっぱり有名人になりたい」

など、自分が安心して生きられる場所に対する渇望と、功名心に対する執着もありました。

そしてそんな昔の自分の欲求が穢らわしいだとか意地汚いなどとは今は全く思いません。

「誰かを勇気づけたい」

それはあの時も今も決して嘘ではないものの、あの渇望も執着もまた嘘ではない。

自分なりの理想の社会とのかかわり方を模索しながらも、十分な知識がなかった当時の私には「小説家になりたい」としか言いようがなかっただけのこと。

おそらく「小説家になりたい」の背景には十人十色、たくさんの思いが隠されています。

そうした自分の中の思いを一つ一つ探っていくことそのものを楽しめるのも、小説家という仕事の特権ではないでしょうか。

Pocket

おすすめ: