歩き方をほんの少し意識するだけで、周囲に与える印象が変わるだけでなく自分の心も体も健康になります。
歩き方にはその人の人柄・生き様だけでなく、健康状態も現れるものです。
どうせ毎日歩くのであれば、自分も周りも笑顔になるような歩き方をしたいと思いませんか?
モデルのような歩き方をする必要はありません。
自分なりに納得のいく「美しい歩き方」を模索し、実践するだけで十分!
この記事では美しく歩くためのポイントと、その重要性を紹介します。
美しく歩くためのポイント5つ
1.みぞおちのあたりに体の重心を意識する

体の重心をみぞおちのあたりに意識すると背筋が自然にのび、さらにその重心を水平に移動させるよう心がけると歩く姿勢が美しく整います。
重心が体の低い位置にあるとどうしても背中がまるまってしまうもの。
また、重心が前後左右にふらふら揺れるとまっすぐ歩けません。
具体的に何か運動をしたりすることなく、ただそう意識するだけで日常の歩行運動が健康面でも精神面でも一気にワンランクアップします。
2.膝を曲げない

足の裏が地面に着地した瞬間に膝を曲げてしまう人は多いです。
また、軸足の膝が曲がったままだと歩いているときの印象が一気に老けます。
美しく歩くためには、軸足の膝は曲げないようにしましょう。
膝を曲げるのは一歩踏み出すために脚を前に振り出す時だけです。
着地の直前には曲げていた膝をまっすぐにのばしましょう。
3.自分の進行方向に一本の線があるのをイメージする

常に自分の進行方向に一本の線があるのをイメージし、その上に自分の足跡をつけていくよう意識しましょう。
両方の足の親指とかかとがその一本の線をなぞるように歩けるようになるのが理想です。
逆に両方の足がそれぞれの線の上を描くかのような、つまり鉄道のレールのような足跡がつくような歩き方はかなり老けた印象を周囲に与えてしまいます。
4.体幹を鍛える

体を支える筋肉がしっかりと使えていないと美しく歩くことはできません。
美しく歩くためには適度に体の筋肉を鍛えましょう。
特に体幹を重点的に鍛えると、重心を意識した歩き方がしやすくなります。
他にも全身のしなやかさも重要です。
ストレッチをするなどして適度に体をほぐす習慣を身につけましょう。
歩くことは人間にとって最も基本的な運動です。
そのため「美しく歩けるようになるためにがっつり運動の時間をとらなきゃ!」と気負う必要はありません。
歩く時にもほんの少し意識するだけで十分「美しく歩くための筋肉」は鍛えられます。
筋トレやストレッチはプラスαくらいの気持ちで隙間時間に楽しみましょう。
5.常に目線を高く

精神的な意味ではなく、肉体的な意味で常に目線を高く意識するように心がけてください。
人間の体は頭を下げた状態で遠くを見ることはできません。
足元ではなく遠くを見るように意識すると自然と頭があがります。
そして頭が上がれば顔面も上がります。
顔面が上がれば顔面に光があたりやすくなるため肌の透明感も上がります。
ただ目線を高く意識するだけで、表情が変わると言っても過言ではありません。
逆に常に目線が低い人は周りからも「暗い人」と思われがちです。
肉体的に目線を高くすることは、結果として精神的にも目線が高くなります。
美しく歩くことの重要性

膝を曲げて歩く、両足の足跡がレールのような線を描く、目線を落として歩く……このような歩き方はかなり老けた印象を周囲に与えてしまう恐れがあります。
必要な筋肉が十分に鍛えられていないことが原因であることも多いため、「歩き方の印象が老けている=実際に不健康」であることもあります。
逆に言えば「美しい歩き方=実際に健康」でもあるということです。
若い間だけでなく、いつまでも若々しさを保つためにもできるだけ早い段階で美しく歩くよう心がけましょう。
繰り返しますが歩くことは人間の最も基本的な運動です。
ですからあらゆる運動の中でも「始めるのに遅すぎることはない運動」でもあります。
ミニコラム:人生は歩くことに始まり、歩くことに終わる

現在私は生後9ヵ月の娘を育児中です。
最近歩けるようになると同時にさまざまな意思表示ができるようになってきた娘を見ていると、
「人生は歩くことに始まり、歩くことに終わる」
ということをひしひしと実感します。
歩くことは自分の目的を達成するための最も基本的かつ重要な運動です。
そのため歩く能力を失った時、もっと言えば車や自転車なども含んだ広義の「足」を失った時、人は自分の意思も同時に失うのではないでしょうか。
少子高齢化が進む中、社会をさらに豊かにする上で「美しく歩くこと」は重要なポイントなのかもしれません。
まとめ
美しく歩けることは、周囲にいい印象を与えられるだけでなく健康を維持できるというメリットがあります。
美しく歩くこと=健康に生きること
自分なりに納得のできる「美しい歩き方」を楽しみながら探してみましょう。