殺意すら感じるような夏の暑さが過ぎ去り、草木がうっすらと色づき始めた今日この頃。

さわやかな空気の中で「読書の秋」を楽しんでみませんか?

この記事では読書のメリットと、読書習慣を身につけるためのコツを紹介します。

読書のメリット4つ

1.語彙力が身につく

「たくさんの本を読んだ子の方が学力が高い」という研究結果については今もよく語られるのを耳にします。

学力が高くなるというのが本当かどうかについては、実は私個人としては疑っていますが、少なくとも語彙力はつくとは思います。

テレビやラジオ、インターネット上の動画・音声コンテンツで使われている言葉は聞き取りやすさなどを重視して選ばれるため、どうしても数が少なくなってしまいます。

そのためそういったコンテンツばかりを見ていても語彙の幅は広がらないのです。

ひとりごと

例えば私はは行を発音するのが難しいため、もし私用に音声原稿を作るとしたらは行を使う言葉は積極的に他の言葉に置き換えるでしょう。

そうなると私が配信する音声コンテンツからはは行の言葉が少なくなり、その分語彙力が増えなくなるということです。

2.思考力が高まる

1つの言葉に複数の意味があることも珍しくありません。

たくさんの言葉を知っていると、1つの言葉を目にしただけで複数の意味と、それに関連する情報をイメージしやすくなります。

読書を通して語彙力が増えると、例えば「落ち葉」という言葉を見た瞬間に、

  • 赤色・黄色
  • 枯れる
  • 変化
  • 朽ちる
  • 肥料
  • 『葉っぱのフレディ』(作品名)
  • 季節の巡り
  • 哀愁
  • 老い

といった言葉を思いつくようになります。

思考力はこうした言葉の広がりに比例します。

だからこそ、思考力を養うためにも語彙力は重要になってくるのです。

3.想像力が養われる

特にフィクション、架空の物語、小説にたくさん触れると想像力が養われます。

確かにそうした物語には実生活で役立つノウハウが書かれているわけではありません。

しかしそうした物語を読んでいる間は自分の頭の中で書かれていることを想像しなければならないため、たくさんの小説を読むことは想像力を鍛えさせてくれます。

例え空を自由に飛びたいと願ったとしても、今すぐそれが実現するわけではありません。

しかし空を自由に飛ぶ想像をずっと続けていれば、何かしらの手段で空を飛ぶことはできます。

♪空を自由に飛びたいな
♪はい!タケコプター!

自分の夢や理想を実現させ、自分らしい幸せを手に入れるためにも、想像力を鍛えることは非常に重要です。

4.自分の中に湧き上がる感情を容赦なく堪能できる

自分の中に湧き上がるままに熱愛し、憎悪することを通してこそ、本当に自分が望んでいるものが見えてくるものです。

しかし相手が生きた人間だと仮に相手がSNS上の人間であっても、「好き」にしろ「嫌い」にしろ、さまざまな感情を抱くことにどうしても遠慮してしまいます。

そうした遠慮・配慮は決して間違ったものではありません。

だからといってそうして相手に遠慮ばかりしていると当然疲れてしまいます。

これも特に小説などに言えることですが、登場人物たちに対して湧き上がる「好き」や「嫌い」といった感情を容赦なく堪能できるのも読書の醍醐味の一つです。

小説の中の相手であれば恋をしようと、殺意を抱こうと、相手に自分の思いが届くわけでもなければ相手から何かリアクションがあるわけでもありません。

そのため自分の中に湧き上がる感情を自由に味わえます。

この秋は読書を通して日常生活やSNS上では味わえない愛憎をぜひ楽しんでみてください。

手軽に読書を楽しむためのコツ4つ

1.隙間時間を活用する

「毎日しっかり時間をとって読書をしよう」と決めるよりも、隙間時間に1ページだけ読む方が効率よく読み進められるという人は多いです。

電子書籍を活用するとスマホで空き時間に読書を楽しめます。

ただし、最近話題のオーディオブックは個人的にはあまりおすすめしません。

ものにもよりますがオーディオブックは上記の通り発音しやすい・聞き取りやすい言葉に書き換えられていることもあるため、たくさん聞いても語彙力は高まらない可能性があります。

2.「月に5冊」など目標を設定する

  • 月に5冊
  • 週に1冊
  • 1日1ページ

など、明確な数値目標があると目標を達成しやすくなるだけでなく進捗率も確認しやすくなります。

さらに目標を達成できれば自信も持てるようになります。

無理のない範囲で目標を設定してこつこつ続けていきましょう。

ひとりごと

ちなみに2022年9月時点での私の「今年読んだ本の数」は4冊です。

3.逆にしっかり読書の時間をとってみる

逆にあえてしっかりと読書の時間をとってみるのもおすすめです。

「今週末はさわやかな秋の風と、あそこのカフェで温かいコーヒーとケーキと一緒に読書を楽しむぞ!(読む本は未定)」

といった予定をあえて入れてみるのも効果があります。

この際雰囲気を楽しむのが目的であって、何を読むかはどうでもよく、そういう時間を自分のために設けたということが一番重要です。

そして実は変に「読書しよう!」と気負うよりも、こういう時間の積み重ねの方が結果を出すこともあります。

ひとりごと

ちなみに私は定期的に徒歩圏内にあるカフェでコーヒーとケーキと読書を楽しむようにしています。

コンビニには「ぎりぎり外出できる服装」なファッションで行く私ですが、そのカフェで読書をする時はめいいっぱいおしゃれをします。

そして多分店員さんも私のそういうところに気づいてます。

4.そもそも「読書してる人=頭がいい人」ではないことを理解する

読書についてさまざまな研究がなされており、私もそうした研究結果に多少は納得しつつも信じきっているわけではありません。

語彙力も思考力も想像力も結局のところは何かについて自力で深く考えた結果身につくものです。

ですから確かに読書は一つの手段としては有効かもしれませんが、映画や音楽、絵画など代わりになるものはたくさんあります。

途中で読むことを諦めても問題ありません。

実際何百年も語り継がれている駄作も存在します。

「つまらん」

と言って途中で放り投げて好きな音楽に没頭していた方がずっと自分を幸せに、そして賢くさせるものです。

まとめ

読書ができなかったとしても死ぬわけではありませんし、馬鹿というわけでもありません。

それでも読書にはさまざまなメリットがあるのも確かです。

この秋は自分の趣味や好きなことを楽しむ延長で、気軽に楽しんでみてください。

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