
「お金の話のない夢語りは寝言だ」
「寝言は寝て言え」
つくづく私はそう思います。
どんなに高い志を掲げ、そのためのプランと道筋を描いていたとしても、そこにお金の話がなければ現実的な計画であっても動くことはありません。お金の話がなければその計画は本当に夢となって消えてしまう。
そしてこれは夢を叶えようとする本人だけでなく、サポートする側にも言えることです。
例え優しい言葉をかけていたとしてもそれだけでは役に立てないことは決して珍しいことではありません。実際に自ら資金援助をするかどうかは別として、相手が夢を実現させるためにどのように資金調達をするのかを理解しないまま「応援してる」などと声をかけて功労者面するのは相手から嫌悪されてもおかしくありません。
語るにしても、応援するにしても、お金の話のない夢語りは寝言でしかありません。
だから私は夢を叶えたいという人のお金の問題も解決できる仕組みをこのLingを通して作りたいと思っています。
私自身お金のことでは散々苦しんできた
作家・モデル・ライター……私にとってどの仕事も子供の頃から憧れていた仕事でした。そのため勤めていた会社を退職し、この仕事に転職したのは「一度きりの人生、好きなことを仕事にしよう」と決断した上でのことでした。
しかし思うように生活費を稼げませんでした。会社を辞める前には「もう少し」ライターの仕事はうまくいき、「もう少し」モデルの仕事もあると予想していましたが、その予想は派手に外れました。
さらにミスコンに挑戦する中で「女性の内面も評価します」と語る人物たちから「もう少し」応援されているとも思っていましたが、実際に作品を販売し始めたら彼らからは金の亡者扱いをされました。
「経済的な成功は幸せとは言えない」
彼らを始めとする私の「ファン」「応援者」「サポーター」はしきりに私にそう説き、諭してきましたし、今の私もこの論が間違っているとは決して思いません。
とはいってもそうこうしているうちに在職中貯金していたお金はどんどん減っていくばかりで、減っていくだけで入ってこないお金に私は当然焦りました。
「本気ならばお金のことは気にするな」は正論ではあるものの
夢を叶えようとする人に対してこう言う人もいます。
「本気ならばお金のことは気にせずやるべきことに取り組め」
私自身も何度も周囲からそう言われました。
この言葉の全てを嘘だとは言いません。しかしあの貧しさと屈辱を舐めた後、ようやく這い上がってきた私はあの時を振り返って今はこうも思います。
「所詮野次馬でしかない人間だから、そういうことが言えるんだ」
彼らの中には多少は私を励ましたいという思いもあったかもしれません。でも、実際には私が作品を販売することに対しては否定的な立場をとっていたほどですし、もちろん彼らは私に資金援助をしたわけでもありません。
むしろ他人の夢に具体的な資金援助ができる人間など家族や一部の人間に限られているのも普通です。何の縁者でもない彼らに資金援助なんかできるわけがないことを私はもちろん知っています。
「本気ならば……」と言われるたびに、
「私の縁者でも何者でもない、だから資金援助ができるわけでもない人間が、他人の財布事情に口出しするものではない」
と思うようになりました。
私にとって「本気ならばお金のことは気にせずやるべきことに取り組め」は野次馬の台詞です。
こうした野次馬を見てきたからこそ、私は、
「これから夢を叶えようとする人を本気で応援したいと思うのであれば、お金の問題を解決することを考えるべきだ」
と考えるようになりました。
お金への不安があった前提で
例えどんなに強い思いを抱いていたとしても、
「叶えたい夢がある。でもお金のことが不安だからできない」
という人は多いです。
夢や希望などキラキラしていなくとも、それこそ、
「ちょっと近所の気になる観光施設に行きたいけど、お金のことが不安だからできない」
などと、例え些細なことでも行動が制限されてしまう人も決して少なくないのではないでしょうか。
そして少なくとも現代の日本では生きている限りお金を使う。
「本気ならばお金のことは気にせずやるべきことに取り組め」
私もそう思っていないわけでは決してありません。でも、同時にお金のことで不安になって身動きが取れなくなってしまうのもまた、人間らしさの一つだとも思っています。
もちろん人それぞれ不安の度合いは異なりますが、心の中にあるお金の不安に目をつむり、ないものとして扱うことはかなり危険です。
お金の不安を抱えていて何が悪い。
だから何か行動しようとする場合はお金への不安がある前提で取り組むべきですし、同時に夢を叶えようとする人をサポートする場合も相手にそんな不安に配慮しなければなりません。
お金の悩みを解決しながら夢を叶えられる仕組み作り
私自身夢を叶えようとする中でお金の不安とは常に隣り合わせでしたし、そもそもお金への不安は人間誰しもあって当然のものです。
だからこそ、私はこれから夢を叶えようとする人の、お金の悩みを解決しながら夢を叶えられる仕組みを作りたい。
Lingではファッション・美容・健康といった「いかにもモデル」というものだけでなく、モデルのライフスタイルに関するコンテンツも取り扱っています。こうしたコンテンツを発信する過程で「豊かに幸せに生きるためのアイディア」をたくさんの人に届けるというのが読者に向けたLingの目的です。
そしてモデル側……コンテンツ作成側には「お金のことを気にせず安心して自分の表現を発信できる場」を提供します。
コンテンツ作りに協力してくれたモデルには当然報酬も支払うことで自身の活躍の場を広げられるだけでなく、仕事として報酬を受け取ることもできる。
また、コンテンツ作成で培ったスキルは他の場所でも当然活かせるでしょう。
「夢を叶えたい」という人は、その人がまとうキラキラしたイメージを搾取されがちです。しかし本人にきちんと仕事をするスキルがあれば搾取されるのを防げる可能性が高くなります。
モデルとしての実績を積むと同時に仕事のスキルを身につけ、搾取されることなく自己実現ができる場所。
Lingはそういう場所です。