
社会人の中にはなかなか自分の時間を確保できず、日々の生活に楽しみを見出せなくなる人も多い。無趣味の人は社会人の4人に1人はいるとも言われている。
しかし何か趣味があると日々の生活が楽しくなるだけでなく、人生そのものが豊かになる。社会人だからこそ、自分が没頭できる趣味が必要だ。
この記事では「趣味がない。でも何か趣味を見つけたい」という人のために趣味があることのメリットと趣味の見つけ方を紹介する。
趣味があることのメリット
まずは趣味があることのメリットを紹介しよう。
息抜きができる
何か楽しいことに没頭する時間はストレスを軽減させてくれることがさまざまな研究で証明されている。
趣味のために普段の日常とは違う場所に出かけたり、日常ではやらないようなことをすることで頭がリセットされる効果も得られる。仕事で忙しい社会人だからこそ没頭し、ストレス発散につながる趣味が必要なのだ。
仕事以外のコミュニティができる
仕事の中でできた友達も貴重なものだ。しかしどんなに居心地がよくても仕事でできたコミュニティだけでは息がつまることもどうしても起こってしまう。同じことは家族にも言える。
複数のコミュニティに所属していることは精神的な快適さにもつながるのだ。同じ趣味を持ったもの同士で集まる趣味のコミュニティは、仕事や家族といったコミュニティでは得られない刺激が得られる。
副業につなげられることもある
趣味の中には副業につなげられるものも存在する。
特に最近はSNSなどのソーシャルメディアが発達したことによって、誰でも自分の好きなものを発信できるようになった。さらに趣味で作った作品を販売したり、趣味を楽しむ中で培ってきたスキルをシェアすることでお金を稼ぐこともできる。
趣味を仕事にすることによる弊害はもちろんあるが、趣味で稼ぎたいという人は副業にも挑戦してみよう。
趣味の見つけ方4つ

「自分の好きなものが分からない」
「趣味の見つけ方が分からない」
趣味の大切さを理解しながらも、そう悩んでいる人も少なくない。以下では自分が没頭できる趣味を効果的に見つけられる方法を4つ紹介する。
子供の頃に好きだったものを思い出してみる
まずは子供の頃に好きだったものを思い出してみよう。できれば紙などに書き出してみることをおすすめする。
子供の頃に友達と遊んだ遊びや、よく見ていたアニメなどを思い出していくうちにそれらに共通するものが見えてくるようになる。その共通点が「本当に自分が好きなもの」である可能性は高い。
自分が一番お金をかけているものを調べる
月々の支出を一度確認してみるのもおすすめだ。「自分が一番お金をかけているもの=自分が好きなもの・自分がとても価値を感じているもの」である可能性が高い。
何に自分がお金をかけているのかを知ることは自分の価値観の軸を見つけることにもつながってくる。
趣味を見つけたい人だけでなく、自分にとっての天職を知りたい人や、自分の働き方・生き方を見直したい人にもお金の使い方を見直すことはおすすめだ。
図書館をぐるっと一周回ってみる
とりあえず図書館をぐるっと一周回ってみるのも自分が本当に好きなものがなんなのかを探れる行為だ。
別に「何か本を読め」と言っているわけではない。さまざまな知識や、考え方・価値観で書かれた本が図書館にはある。そうした本のタイトルを歩きながら眺めていくのだ。
歩いていくうちに何度も目がとまるキーワードや、なんとなく長い時間居座るコーナーが見つかる。それが自分が今最も気になっている言葉であったりジャンルだ。
もちろん気になった本を見つけたら読むことをおすすめする。無闇に「本を読まなきゃ」と思うのではなく、「ちょっと探検してみよう」くらいの気持ちで図書館を歩くだけでも自分の中に新たな発見が得られるだろう。
「定期的にやらなければならない」と思うことをやめる
「毎日なり毎週なり、定期的に時間を作って楽しむものでなければ『趣味』と呼べない」と思っている人は少なくない。こうした考え方は自分が本当に好きなことを誇れず、人を卑屈にさせる。
「私には趣味がない」と言っている人でも、よくよく考えてみると「これをやってる時間が楽しい」と言えるものはあるはずだ。ただそれを定期的にやっているわけではないなどの理由で人に言えないという人は多い。
本来趣味とはその人が楽しいと感じる時間の使い方なのだから、他人が「あんたのそれ趣味じゃなくね?」と口を挟めることではない。
「趣味がない」という人は、本当に趣味がないわけではなく、実は自分の好きなことに自信が持てずにいるだけである可能性は高い。
自分が楽しめればそれで十分趣味なので、「こうでなければならない」という意識を捨てるだけで無趣味な状態からは脱却できる。
まとめ
仕事などで忙しい社会人だからこそ趣味の時間はとても大切だ。リフレッシュやストレス発散に効果的な趣味があると人生そのものが充実する。
現在趣味がないという人は自分が楽しめることを見つけてみよう。
編集後記

仕事の休憩のために近所の公園に散歩に出かけた。
11月にもなると、15時でもだいぶ日が傾いている。
斜陽が当たった紅葉は、どこか哀愁を漂わせながらも力強く燃えているかのようだった。