新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、人々の働き方も変化した。リモートワーク・テレワークなどの導入によって自宅で仕事をすることが増えた人も多いのではないだろうか?

通勤によるストレスから解放されるなどのメリットがある反面、作業に集中できなかったり孤独感に苦しめられるなど、在宅ワークにはデメリットもたくさんある。コロナ禍が長引けば今後もテレワークの導入率は高まるだろうが、そうした中では快適に自宅で仕事をするための工夫も必要だ。

この記事ではコロナ禍が始まる前から在宅ワークをしてきた筆者が、自宅で快適に仕事をする方法を紹介する。テレワークにやりにくさを感じている人は参考にしてみよう。

1.適度にストレッチなどの運度を行う

一日中家の中にいても仕事が完結してしまうテレワークでは、どうしても運動不足になりがちだ。こまめに席を立ってストレッチや簡単な筋トレをするようにしよう。日中に30分程度の散歩をするのもおすすめだ。

オフィスの中で仕事をしている場合は席を立って人と話すために動く機会も多いが、自宅で一人で仕事をしている場合はこうした機会もなくなる。また、通勤中の運動効果は意外と高い。通勤がなくなっただけで一気に運動不足に陥ってしまう。

気がついたら同じ姿勢で何時間もパソコンの前にいるということが在宅ワークでは起こりやすいのだ。1日の座っている時間が8〜11時間の場合、4時間の場合よりも死亡率が15%高まり、11時間座っている時間がある場合は40%も高まるという研究結果があるとも言われている。

軽くストレッチをしたり、自宅の階段を上り下りするだけでもかなり大きな変化が得られる。テレワーク中はこうした運動を取り入れるようにしよう。

筆者おすすめの運動はスクワットだ。トイレなどに立ち上がったついでに10回スクワットをするだけでも全身がスッキリする。スクワットは手軽にできるにもかかわらず高い効果が得られる運動と言える。

2.家族以外の人と会う機会を増やす

テレワーク中はオフィスで働いている時よりも意識的に人と直接会う機会を増やすようにしよう。3密を避け、感染症対策をしっかりと行う必要はあるが、人と会うことで気分転換ができる。

自宅で仕事をしていると、どうしても人と会話する機会が減ってしまう。一人暮らしの場合は一日中誰とも会話しないということも珍しくなくなる。

例え家族と暮らしていたとしても、毎日家族としか顔を合わせないのは気づかないところで精神的な負担になることも多い。

「カレーは好きだけど毎日3食カレーがずっと続くと辛い」

ということが家族にも起こりうるのだ。こうした辛さはコロナ離婚や家庭崩壊にもつながりかねない。一日中一人で過ごしたり、家族としか顔を合わせない状況に、人は意外と耐えられないものだ。

こうした事態を避けるためにも、他人と直接会うことは重要になってくる。

3.近所のカフェを活用する

近所のカフェを利用して仕事をするのもおすすめだ。1日に数時間だけであったり、1週間に1回程度であってもいい気分転換になる。

「1杯のコーヒーで何時間までならカフェが利用できるのか?」

常識的な人ほどこのようなことを考えるだろう。極端な長居は飲食店にとってもマイナスになってしまう。かといって滞在時間が短すぎると作業ができない。

店の面積や価格帯などにもよるが、一般的なカフェチェーンであれば2時間程度が適切なのではないかと筆者は考えている。

筆者が作業場所としてカフェを選ぶ際には以下のポイントを意識している。

  • ある程度面積が広い
  • パソコン作業をするのに適した店内の明るさ
  • トイレが店内にある(店の外に行かなくてもトイレを利用できる)

これらのポイントを満たしたカフェは個人的に作業に適していると感じている。

4.コワーキングスペースを利用する

カフェ以外にもコワーキングスペースやシェアオフィスを利用するのもおすすめだ。コワーキングスペースはカフェよりも長時間滞在できるというメリットがある。結果としてカフェよりも割安になることも多い。

さらにコワーキングスペースやシェアオフィスでは他の利用者と交流することも可能だ。他の利用者との交流を通して人脈を広げ、転職やキャリアアップのチャンスをつかめるかもしれない。テレワークの導入や副業解禁をきっかけに自身のキャリアアップを狙いたい人にはコワーキングスペースの利用がおすすめだ。

「お互いに名前は知っているけど特に深い話をするわけでもなく、ただ顔を見たらとりあえず挨拶を交わすだけの人」

こういった他人以上友達未満の人たちの存在も気がつかないうちに自分にいい影響を与えていることがある。他人以上友達未満の人たちは将来友達になる可能性があるだけでなく、

「社会とつながっている」
「自分も社会の一員だ」

という感覚を与えてくれる存在だ。

筆者は個人事業主として在宅での仕事を数年間やってきたが、最近は週1でコワーキングスペースを利用している。コワーキングスペースを利用する前は直接会う人と言えば「友達」や「仕事仲間」くらいだった。

もちろん友達や仕事仲間は私にとって大切な人たちではあるが、彼らにしか会わないという状況には人間関係のグレーゾーンが存在しないことになる。私は彼らを通してしか社会とのつながりを感じられず、時にかえって孤独になることもあった。

しかしコワーキングスペースを利用するようになってから、お互い深く関わることはないもののいろんな人のことを知る機会に数多く恵まれるようになった。そういう人たちと軽い挨拶を交わすのは、孤独感を消し去ってくれる。

他人以上友達未満の人たちは私に社会とのつながりを実感させてくれる大事な存在だ。

5.余裕があったら椅子やデスクにこだわる

実際に作業場となり、長時間使用する椅子やデスクは自分の体にかなり大きな影響を及ぼす。経済的な余裕があったら椅子やデスクにこだわるようにしよう。

座り心地が悪い椅子に長時間座っていると、腰痛や肩こりの原因になりかねない。内臓にも悪影響を及ぼし、便秘や血行不良などを引き起こすこともある。

自分の体に合った椅子やデスクを使うことは、快適に仕事ができるようになるだけでなく健康を維持することにもつながるのだ。長い目で見た時に椅子やデスクにお金をかけることは結果的にコストカットにもなる。

ちなみに筆者は過去にひどい坐骨神経痛に悩まされたことがある。体に合わない椅子で長時間、毎日作業をしていたためだ。

立っている時も座っている時も下半身が痺れるように痛む。夜寝ている時も痛みで何度も目が覚めるためしっかり眠れない。たかが坐骨神経痛であるはずなのに、ストレスのために「私の人生もう終わった」などと考えてしまったこともある。

まとめ

自宅にいながら仕事ができるため、通勤のストレスから解放されるなどのメリットがあるテレワークだが、テレワークをする場合は心と体の健康を維持するための工夫が必要になってくる。作業の合間に気分転換ができるよう、自分に合った方法を考え、実践するようにしよう。

編集後記

今日はお昼ご飯に名古屋の納屋橋ゆめ広場に来ていたキッチンカー「sa made cafe(サーメイドカフェ)」さんでえび料理のランチボックスを食べた。

えびとニンニクの組み合わせ……たまらん!!

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