
通勤のストレスから解放されるなどのメリットがあるテレワーク。新型コロナウィルスの感染拡大を受けて導入する企業も増えている。一方で直接人と会うことがないテレワークにデメリットを感じている人も少なくない。
筆者の身の回りにも勤め先でテレワークが導入され、自宅で仕事をするようになった人がたくさんいる。こうした人たちからさまざまな感想を耳にすることもあった。
この記事では実際に自宅で仕事をした人の感想を一部紹介する。
満員電車に乗らなくてもいいから楽!
通勤のためとは言え、混雑した電車に毎日乗るのは自分でも気づかないうちに強いストレスになっていることがある。テレワークで出社する必要がなくなったため、満員電車に乗るストレスから解放されたことに喜んでいる人は多い。
「雨の日に自宅から駅までや駅からオフィスまで歩くのが大変だった」
通勤していた日々をそう振り返る人もいる。雨の日の通勤は服が濡れたり、湿気で不快な思いをすることもある。テレワークによってこうしたストレスからも解放されるのだ。
電車通勤の人だけでなく、車で通勤している人からもテレワーク導入によって通勤のストレスから解放されたという声は上がっている。通常ならば車で10分で移動できるはずの道が、通勤時には渋滞し、30分以上かかってしまうこともある。こうした道路の渋滞もストレスになる人は少なくない。
通勤のために早起きする必要もなくなった。朝ギリギリまで寝られることによって十分な睡眠時間を確保できるようになった人もいる。
テレワークには通勤にかかるあらゆるストレスやコストを解消するというメリットがある。
家族と過ごす時間が増えた

家族と過ごす時間が増えたと感じている人も多い。通勤時間がなくなった分、朝や夕方、夜のプライベートの時間が増え、その時間を家族と充実させることも可能になった。普段は通勤をしていた時間帯に犬の散歩をする人もいる。
子供の世話をしながら仕事をすることもできる。出社のために子供をどこかに預けるといった手間が省けるようになったのだ。このことは子供の世話と仕事を両立させなければならない世帯にとってもメリットになる。
一方で家族と過ごす時間が増えたことにデメリットを感じている人も少なくない。顔を合わせる時間が増えたことによって些細なことで意見がぶつかることが増えた結果、離婚や家庭崩壊などを引き起こすこともコロナ禍の中では増えてきた。
家庭と外の社会とのバランスをとりながら仕事をするよう意識することがテレワークでは重要になってくる。適度に社内の仕事仲間や外部の友達との接点を維持するようにしよう。
社内の人間関係の悩みから解放された
パワハラやセクハラに悩まされてた人にとってテレワークは嫌いな人と距離をとるきっかけになることもある。具体的な嫌がらせを受けていたわけではないものの、他人の目を気にしてしまいがちな人もテレワークが導入されたことによって気持ちが楽になったのではないだろうか。
毎日直接顔を合わせていると、どうしても人間関係の悩みは生まれてしまう。同じ空間で一緒に働いているからこそいろいろとネガティブなことを考えてしまうということもあるのだ。
こうしたストレスもテレワークにうよって改善することができる。社内の人間関係から解放されたことによって快適に仕事ができるようになったという人は多い。
運動不足で太ってしまった

自宅にこもって仕事をすることで運動不足になり太ってしまったという人もいる。自宅で仕事をする場合には健康を維持するためにも意識的に体を動かす必要がある。
通勤時に歩くことや、オフィス内で移動することは意外と運動になる。仕事内容にもよるが電車に乗り、家の外で仕事をするだけで1日の歩数が8,000歩を超えることもある。こうした運動が自宅での仕事ではなくなってしまうのだ。
在宅での仕事中は意識的に席を立ち、ストレッチや簡単な筋トレを行うようにしよう。こまめに体を動かすことでリフレッシュできるだけでなく、体の健康を維持することもできる。日中に散歩をするのもおすすめだ。
寂しい……
他人と直接会う機会が減ったために、孤独感を募らせてしまう人もいる。例え家族と会話をしていても、それだけでは社会とのつながりを十分に感じられない人も実は多い。
「自分は依存体質ではないから大丈夫」
などと過信しない方がいい。男女問わず寂しさをこじらせてしまう人は実はものすごくたくさんいる。
テレワークをする場合は普段以上に人と会う機会を意識的に設けるようにしよう。もちろん3密を避けながらではあるが、他人と少し会話をするだけでも孤独感がかなり和らぐ。
筆者もコロナ禍が始まった頃、SNSなどで知らない年上の男性から「テレワークなので話し相手になってほしい」などと言われることが何度もあった。そうした申し出に筆者が苛立ち、不快感を覚えていたことは言うまでもない。
まとめ
今後もコロナや働き方改革の影響によってテレワークが一層普及することが予想される。長所もあれば短所もあるテレワークは、快適にするための工夫が必要だ。自分に合った働き方を見つけ、実践するようにしよう。