
通勤せずとも自宅で働けることに魅力を感じている人もいる。実際満員電車や渋滞のストレスから解放されるだけで精神的にかなり楽になることは多い。さらに自宅で働けることによって自分の時間をより多く確保できるようにもなる。
しかし自宅で仕事をするテレワークは気がつかないうちにストレスが溜まってしまう危険性もある。テレワーク期間中にQOLを向上させるためには適度にストレスを発散しなければならない。
この記事では自宅でテレワークをする際にQOLを上げるためのコツを紹介する。
意識的に他人と接点を持つようにする

自宅で仕事をしていると、どうしても他人との接点が減ってしまう。人と会話する機会が激減することによって孤独感を募らせてしまう人は多い。
「私は意外と寂しがり屋だった」
実際に自宅内で仕事をしてみてはじめてそう実感する人もいる。一日中誰とも会話をしなかったり、会話相手が家族しかいないということは、意外とストレスになるのだ。
普段は煩わしいと思っていた社内での会話などがテレワーク中は恋しくなる。それこそ通勤の際に感じていた他人の気配も、実は自分にとって重要だったということに気づくこともある。
こうした孤独感を紛らわせるためにも、テレワークのために自宅で仕事をしている間は意識的に外の人と接点を持つようにしよう。普段よりも人と接する機会を増やすことで孤独感をこじらせるのを防げる。
できれば直接人と会って会話をするのが望ましいが、人と会う場合には3密を避けるなど感染症対策を徹底するように配慮する。また、大人数で集まるのも極力避けるようにする。
オンラインでのビデオ通話などもやらないよりはやった方がマシになる。
こうして書くといかにも筆者が依存体質の女のように見えるかもしれない。実際依存体質な部分があることは否定しないが、かといって長期間自宅に引きこもって仕事をするのは健康な人でもかなり精神的な負担となるというのは確かだとも思っている。
「長期間自宅にこもるという経験を意外としていなかった」という人は多い。そういう人がテレワークの導入によって突然自宅にこもるようになるのは、例え依存体質でなくても辛いことがある。
テレワーク期間中はプライドを一旦おいておき、強がることをやめていつも以上に人と接点を持つよう意識することをおすすめする。
普段以上に新しいことに挑戦するようにする

自宅にこもって仕事をしていると、新しい刺激を受けにくくなる。そのため頭がぼーっとしてくるなどの症状に見舞われるリスクも高まる。テレワーク期間中は意識的に新しいことに挑戦するようにしよう。
オンラインセミナーを受けてみる自宅でできる新しい趣味を始めてみる読書をする映画を観る
などなど。今まで触れたことがないものに意識的に触れるようにすると、自宅で過ごす間もQOLを維持できる。
いざ自宅に引きこもってみると、普段の生活の中には新しい刺激がたくさんあったことに気づかされることも多い。たまたま会った人の何気ない一言や、電車の中で見た中吊り広告などが今までの自分の概念を破壊することもある。
確かにSNSで不特定多数の人の価値観に触れることもできるようにはなったが、SNSを見る際にはどうしても人は受け身になってしまう。例え多少の刺激が得られたとしてもすぐに忘れてしまうのだ。とりあえず刺激は受けられるもののすぐに忘れてしまうため、SNSからの刺激は依存性も高い。
適度にSNSを楽しむことも重要だが、新しい刺激の全てをSNSから受けようとするのは危険だ。
新しい刺激を受けるのであれば手軽にコミュニケーションが取れるものではなく、一旦自分の中に刺激を取り入れ、時間をかけてしっかりと吟味できるタイプのものを選ぶことをおすすめする。
運動不足にならないように注意する

通勤時間中の運動が意外と健康維持に役立っていたということに、自宅で働くようになって気づくこともある。在宅ワークをする際には運動不足にならないように気をつけるようにしよう。
自宅で簡単にできる筋トレやストレッチをするのももちろんおすすめだ。しかし例え運動していたとしても自宅にこもったままではリフレッシュできないこともある。日中に家の中でしっかりと体を動かしていても、夜眠れなくなるということは多い。
健康を維持するために運動をするのであれば、外に出て外気に触れることをおすすめする。ジョギングやウォーキングを意識的に行うようにしよう。
外気に触れることは肉体面だけでなく精神面にも影響を及ぼす。テレワークをするようになってからそのことに気づく人は決して少なくない。
まとめ
人は意外と「長期間自宅で過ごす」ということに慣れていない。
「こんなにも自宅で長期間過ごすのは小学生の頃の夏休みくらいだった」
コロナ禍の中でこう感じている人も多いのではないだろうか。
だからこそ、テレワーク期間中はQOLを上げる工夫をする必要がある。普段とは異なるライフスタイルに順応するためにも、工夫を惜しまないようにしよう。