
どうしても叶えたい夢がある場合、まるで夢が叶ったかのように振る舞うようにしよう。形から入り、夢が叶ったかのように振る舞っていると、いつの間にかその夢が叶っていることに気づく瞬間が訪れる。
夢を叶えよう叶えようと必死になってしまうと、かえって夢の実現を遠ざけてしまう恐れがある。執着を手放し、リラックスした状態を保つことが夢を叶えるためには重要になってくるのだ。
リラックスした状態で夢を叶えるためにも、夢を叶えようと必死になるのではなく日常から夢が叶ったかのように振る舞うことが重要になってくる。
この記事では願望を成就させ、夢を叶えるために、夢が叶ったかのように振る舞うことの重要性と、継続させるためのコツを紹介する。
願いを叶える前と後とでは自分の状態が異なるということを理解する

「夢を叶える」
「願望を成就させる」
そのために何かに取り掛かろうとする前に、これらのことをもう少し深く考えてみる。
実はどんなに些細な願いであっても、願いが叶う前と後とでは自分が置かれている環境や気持ちは変化している。
例えば今、「新しいバッグが欲しい」と思っているとしよう。そのバッグを持っていない現在と、そのバッグを入手した後とではファッションや持ち物の内容に変化が現れる。
筆者は以前「パソコンが持ち歩けるビジネスバッグが欲しい」と思い、購入した。結果カフェで仕事をするようになっただけでなく、コワーキングスペースを利用するようにもなった。
他にも「もっと小さいバッグが欲しい」と思い購入したときには、それまで常に持ち物が多かった筆者が必要最低限の持ち物だけで外出するようになったこともある。
こうして見ると、バッグを手に入れたことによってファッショや持ち物だけでなくライフスタイルも変化していることに気づく。
そしてもちろん夢の中にはもっと大きな、ライフスタイルに関わるようなものもある。
「好きなことを仕事にしたい」
「結婚して子供を産みたい」
「もっと収入を多く稼ぎたい」
このような夢の場合、夢が叶う前と後とではライフスタイルが大きく異なることは容易に想像できる。叶う前と後とに変化がないのに「ライフスタイルを変えたい」と願う人はいない。
夢を叶える、願望を成就させるということは、ある意味「今の自分とは違う状態になる」ということだ。まずはそのことを理解するようにしよう。
夢が叶った後の状態を実践するためにできるだけ具体的に願望をイメージする

どんなに些細な夢であっても、夢が叶った後の自分は今の自分とは異なる。叶えたい夢がある場合そのことを理解した上で、普段の日常の中でまるで夢が叶ったかのように振る舞うことが重要になってくる。
「まだ夢は叶っていない」
ついついそう思いがちだが、その考えを一旦脇に避け、常に夢が叶った後の自分の振る舞いを極力日常の中で真似ていくのだ。
真似るためには夢が叶った後の状態をできるだけ具体的に思い浮かべる必要がある。
先の例に出した「パソコンを持ち歩くのに便利なバッグ」の場合、筆者はそのバッグでどこに行くのかやどのようなファッションをするのかだけでなく、もし自宅でパソコンを使うときにはどのような使い方をし、どんなふうに仕事をし、どんなクライアントの下で働き、誰と付き合うのかまで考えた。
バッグが実際に手に入っていない中ではファッションや行く場所に限界がある。しかしここまで具体的なイメージがあれば、仮にファッションなどに限界があったとしてもその他のことが十分にできる。
叶えたい夢があり、そのために夢が叶った後のように振る舞うためにも、叶った後のことをできるだけ具体的に思い浮かべるようにしよう。そうすること仮に限界があったとしても、日常の中で実践できるようになる。
形から入ることの重要性

物事は内容に合わせた形に変化することもあるが、形に合わせて内容が変化することもある。
再び筆者のバッグの話になるが、小さいバッグを持つようになって持ち運ぶ荷物が減ったというのも「形に合わせて内容が変化すること」の例の1つだ。
これは人間の性格や思考、ライフスタイルなどにも言えることだ。よく「人の外見にはその人の内面が現れる」と言われるが、「外見に合わせて人の内面が変化する」ということも珍しくない。
- 髪を切ったら明るい性格になった
- ファッションを変えたらコミュニケーションに関する悩みが改善した
といったことはよくある。
だからこそ、夢を叶える際には形から入るというのも重要になってくるのだ。形から入ることで自分の内面の深いところである潜在意識がその夢に適した形に変化する。そしてよりその形を確かなものにするため、必要なものを引き寄せようとする。
もちろん夢を叶えるために努力する姿勢も間違ってはいない。しかし形から入るというのも非常に重要なのだということを忘れないようにしよう。
形から入るものの慣れるためには時間がかかる

こうして「まずは形から入る」という話をすると、いかにも簡単そうに聞こえる。実際とりあえず始める分には簡単なことではあるのだが、形から入ることには「続けるのが難しい」という側面がある。そのためせっかく形から入ったものの願いを叶えられない人が続出してしまうのだ。
形から入り、まるで夢が叶ったかのように振る舞おうとすると、どうしても自分の中で違和感が生まれてしまう。
「なんか間違っているのかな?」
「これでいいのかな?」
夢が叶ったかのように振る舞おうとするたびにそんな不安に襲われる。
さらに自分の振る舞いが変わったことに、周囲からの目が変わることもある。
「なんか最近あなた変わったよね」
ポジティブなニュアンスで言われれば気にしないかもしれないが、だいたいの場合この言葉はネガティブなニュアンスで発せられる。しかもこの言葉をかけてくるのはそれまでずっと親しくしてきた友人や家族などの身近な人であることがほとんどだ。
こうした自分の中や、周囲からの違和感のために、夢が叶った後のように振る舞うことを続けられない人はものすごく多い。むしろこれだけ巷には「夢を叶える方法」があふれているのに、実際に叶えた人の人数は少ない理由は、夢を叶える上での違和感に耐えきれない人が多いからでもある。
夢を叶えるために形から入るのは重要であり、そして簡単ではある。しかしそのためには自分の中で湧き起こる違和感をうまくかわさなければならない。
実践する中で違和感を感じることがあったら、変にその違和感に囚われるのではなく「ああ、これか」と軽く流すようにしよう。
まとめ
内面と外見は「卵が先か鶏が先か」という関係にある。そのため叶えたい夢がある場合は形から入るのも効果的だ。叶えたい夢がある場合は、まるで夢が叶ったかのように振る舞うようにしよう。
自分の中の違和感に深入りしないように注意しながら振る舞うことで、「いつの間にか夢が叶っていた」と気づく瞬間が訪れるようになる。