
「運命の相手と結婚したい」
今も昔もこのように願う人は多い。
果たして運命の相手というのは本当に存在するのか。いたとしたらどのようにすれば出会えるのか。この記事では運命の相手を見つけ、結婚する方法を紹介する。
運命の相手だからといって趣味が同じというわけではない

「同じ趣味を持った人と付き合いたい」
趣味が同じ人というのは価値観が一致しやすいため、こう願うのも間違いではない。長い結婚生活の中で一緒に楽しめる趣味があるというのは重要なことでもある。
しかし運命の相手を探して婚活をする際に、「共通の趣味を持っている人」という条件に固執してしまうのは婚活で失敗する原因になる。
好きなことに対しては人それぞれ大なり小なりこだわりがある。そのこだわりへの認識にずれがあるために、同じ趣味の人同士では仲良くできないということも多い。趣味が同じだからこそ生まれる亀裂も確かに存在するためだ。
運命の相手を探す際には、趣味をある程度重視するのも大切なことだが、共通の趣味を持っているかどうかに重点を置きすぎてはいけない。趣味が同じだからといって互いに分かり合えるというわけではないということを理解するようにしよう。
自分が挙げた「結婚相手に求める条件」に固執しすぎない

結婚相手として本当に重要なのは価値観が合っているかどうか、だ。趣味嗜好が共通しているかどうかは、実は大した意味がない。
「笑うタイミングが同じ」
「どちらかが何かに一生懸命になっている時、そこに共感できる」
「買い物をする基準がお互いに理解し合える」
そういったことが結婚生活では重要になってくる。
趣味が同じであったり顔が好みであるといった「条件」だけではこうした価値観が一致しているかどうかが分からないことが多い。
確かに婚活の際にあげる「結婚相手に求める条件」は自分の価値観にもとづいて用意されるものかもしれない。
「だからその条件にあった人とは価値観が合うのではないか」
と思いがちだ。
しかし本来自分の価値観というものは言葉で全て表現できるものではない。条件をあげたからといってそれが自分の価値観を完全に反映しているというわけではないのだ。
また、人は自分が思っている以上に周囲の価値観から影響を受けた発言をしてしまうものでもある。自分の本心を語っているつもりになっているが、実は他人の目を気にした発言をしている人はとても多い。
自分が掲げている「相手に求める条件」以外の部分でのフィーリングが運命の相手探しでは重要になってくる。条件を挙げることは大切なことだが、そこに固執しないようにしよう。
運命の相手は複数人いる

「『この人』と思った人と生涯添い遂げたい」
そう願うこと自体は間違いではない。しかしこう強く願うと、まるで「運命の相手は生涯に一人しかいない」という考えになりかねない。
実は運命の相手というのは生涯に何人かいる。その中の一人(あるいは複数人)と結婚しているにすぎない。
人生の重要な場面にふと現れ、共に支え合うような人。共に時間を過ごした時間が例え数日であろうと死ぬまでであろうと、そういう人こそが本当の「運命の人」だ。
だから結婚相手を探す際には変に「運命の相手は一人しかいない」と思いすぎないようにしよう。何人もいるという前提で過ごすことで、出会いのチャンスの数は格段に上がる。
「運命の相手は育てていくもの」ということを理解する

「ビビッときた」
運命の相手と出会った瞬間のことをそう表現する人もいる。確かにそういう感覚を覚えることもあるが、「ビビッとくるかどうか」を重視しすぎてしまうと出会いのチャンスを遠ざけてしまう。
本当の運命の相手とは、相手とじっくりと関係を深め、関係を育てていくことで「できあがる」ものだ。相手の価値観を理解し、共感する。相手が変化するのに合わせて自分も変化できる。それがお互いにできる状態が「運命の相手」の本質になってくる。
実はビビッとくるかどうかはあまり重要ではない。
じっくりと関係を熟成させることで「運命の相手」はできる。
このように説明すると「運命の相手とはなんともめんどくさいものだ」と感じてしまう人もいるかもしれない。しかし運命の相手とは実はそういうものだ。
その点を理解することで、本当の「運命の相手」と出会える。
まとめ
弱冠30歳の筆者が、これまでの恋愛経験が恐ろしく乏しい筆者が、このように「運命の相手」を語ることに納得できない人もいるかもしれない。しかし夫との長い付き合いの中で筆者にも気持ちの中で何度も浮き沈みがあり、葛藤してきた。
葛藤し、苦しみ、それでも夫を愛しながら考えたものだから、筆者の「運命の人」論もあながちずれたものではないと自負している。