
目標を掲げ、夢を叶えようとすると、どうしても自分の足を引っ張ってしまう存在が現れてしまう。 そういう人のことをドリームキラーと言う。
中には悪意を持って人の足を引っ張ろうとする人ももちろんいるが、実は大半が悪意などなく、それこそ善意で目標に向かって進もうとする人の足を引っ張ってしまっている。悪意がない分こうした人たちの扱いは厄介なことになることが多い。
この記事では夢を叶える際に出現するドリームキラーについての説明と、現れる仕組み、ドリームキラーへの対処法について紹介する。
ドリームキラーとは

英語で書くと「ドリームキラー」は “Dream killer” となる。つまり「夢を殺す人」だ。
具体的には目標に向けて何かに取り組んでいる人にネガティブなことを言ったり行動することで、夢に対する熱意を削ぐ人のことを指す。
「挑戦したところで変わらないよ」
「そのやり方はうまくいかないと思う」
「やってることがめちゃくちゃだ」
何かに取り組もうとした時に、このような言葉をかけられたことがある人も多いのではないだろうか?これまでに自分の意欲を削ぐような言動をした人の中にはドリームキラーもいたかもしれない。
もちろん相手の足を引っ張ろうと意図的にネガティブな言動をしてくる人もいる。しかしドリームキラーの厄介なところは必ずしも彼らがあなたの意欲を削ごうとしているわけではないというところだ。
むしろ彼らはよかれと思ってネガティブな言動をしている。
「アドバイスしてやってるんだから感謝しろ」
くらいのことを考えている人も多い。
もちろん中には耳の痛い意見であっても有効なアドバイスをしてくれる人もいるが、意欲を削ぎ、夢を叶えようとするのを邪魔する存在とはできるだけ距離をおくのが望ましい。
何かに取り組もうとする際にはこうしたドリームキラーの存在に気をつけなければならない。
なぜドリームキラーは現れるのか

どうして悪意があるわけでもないのに人はドリームキラーになってしまうのか。
それは「変化を嫌う」という人間本来の性質が原因になっている。
実はほとんどの人が無意識下で変化を嫌っている。何か新しいことに挑戦したいと思っていても、同時に心の底では「今の状態であり続けたい」と思っているのだ。これは何かに挑戦する人だけでなく、周囲の人も感じていることでもある。
こうした意識があるため、身の回りに変化しよう、成長しようとする人が現れると、周囲から今の状態を維持し続けるためにそれを阻止しようとする人が現れてしまう。ドリームキラーは自分を取り巻く状況が変化するのを恐れるため、何かに挑戦しようとする人に対してネガティブな言動をしてしまうのだ。
従って普段から信頼していた身近な人ほどドリームキラーになる可能性が高い。親や長く付き合ってきた友人や恋人、家族などがドリームキラーになってしまうことは非常に多いのだ。
関係性が深い人だからこそ、彼らがドリームキラーになった時には深く傷ついてしまう。
ドリームキラーへの対処法

ドリームキラーに対しては適切な対処をするようにしよう。身近な人ほどドリームキラーになりやすいため、叶えたい夢がある場合は対処法を身につけておく必要がある。
また、自分自身が気がつかないうちにドリームキラーになってしまう可能性ももちろんある。本当は応援したいのにその思いがうまく伝わらなかった場合はやはり傷つくことになる。ドリームキラーへの対処法を学ぶことは、自分がドリームキラーになるのを防ぐ効果もある。
反論を用意しておく
「そんなのうまくいくわけがない」
ドリームキラーはこのようなことを言ってくる存在だ。こうしたドリームキラーからの言葉に対して、
「私はこのような情報を得ており、その情報を根拠にこういう方法をとっている」
と具体的に反論できるようにしよう。
親切心の結果ドリームキラーになってしまう人であっても、相手の夢の内容や市場の詳しい状況、その夢の実現方法についての情報を持っていないことが多い。外野よりも実際に内側で動いている人間の方が持っている情報の質や量が優れているのは当然のことだ。
だからドリームキラーは自分では論理的な意見を言っているつもりであっても、実際に中に入って見たことを言っているわけではないので根拠もあやふやなことが多い。
「黙れ外野が」
実はドリームキラーのほとんどはその一言で黙らせることができる。
かといってこの言葉をそのまま伝えると関係がこじれるので、ある程度相手に言いたいことを言わせた上で適当に反論をし、それでも黙らない時にはその場を適当に濁すようにしよう。
自己肯定感を高める
そもそも自己肯定感が高い人は、ドリームキラーが目の前に現れても気づかないこともある。自己肯定感が高いことは他人から何を言われても動揺しない強さにつながるのだ。
そのため何かに挑戦しようとする時には、同時に自己肯定感を高めるよう工夫するのも重要になってくる。
「自分にはできる!」
「必ず成し遂げる!」
日々自分に対してそのような言葉をかけるのも効果的だ。また、足を肩幅に広げ、ガッツポーズを取ることも自分の気持ちにポジティブな影響を及ぼす。
心が動揺しそうになった時には自分で自分を励ますようにしよう。
先述したとおり、ドリームキラーには身近な人がなることが多い。そのため普段は自己肯定感が高い人であっても傷ついてしまうこともある。
「ドリームキラーが現れたら自分が夢に向かって動いている証拠」と思う
変化を恐れるために、変化しようとする人にネガティブな言動をしてしまうドリームキラー。夢を思い描きながらも何も行動していなければ、ドリームキラーも現れない。
そんなドリームキラーが身の回りに現れたということは自分が目標に向かってきちんと動いている、努力できているという証拠でもある。
必ずしもドリームキラーはネガティブな存在ではないのだ。意欲を削ぐ側面もあるが、自分の努力が実りつつあることを伝えてくれる存在でもある。
だからドリームキラーに遭遇した場合は感謝するようにしよう。その場では「まあ所詮外野だから適当なことを言ってるだけ」と適当にやり過ごしながらも、自分が成長していることを伝えてくれたことに感謝をする。
どうしてもドリームキラーとは関係がこじれてしまいがちだが、このように感謝をすることで関係を保つこともできるのだ。
まとめ
何かに挑戦したい、叶えたい夢があるという人はドリームキラーの存在に注意が必要だ。下手をするとドリームキラーは成長しようとする意欲を大きく削いでしまう。しかしうまく付き合うことで自分や相手が傷つくのを防ぐこともできる。
ドリームキラーとはどういうものなのかを理解し、適切な対処をするようにしよう。