休日の夕方や夜に「明日から仕事」と思うと憂鬱な気持ちになってしまう人は多い。仕事の中での自由度が低い人ほどこのような憂鬱に襲われてしまう。真面目な人ほどこうした憂鬱と上手に付き合う必要がある。

「サザエさん症候群」と呼ばれることもあるこの憂鬱を解消するアイディアはたくさんある。以下では「明日から仕事」という憂鬱を解消する方法を紹介する。

不安の内容を紙に書き出してみる

漠然とした不安は漠然とさせたまま放置しておくとどんどん大きくなってしまう。すぐに不安そのものを解消することは難しくても、可能な範囲で具体性を持たせることで漠然とした不安を小さくすることはできる。

紙とペンを用意して、漠然とした不安を片っ端から書いてみよう。実際に手を動かし、書くことではっきりと形を認識できなかった不安が可視化できる。漠然としていたものが、そうでなくなるのだ。

書き出す不安に正解や不正解はない。とにかく何でもいいから書き出し、手を止めないことが重要だ。

「水曜日のプレゼンうまくできるだろうか」
「35歳までに結婚できるだろうか」
「私の人生ってこれからどうなるんだろう」

どんなものでもいいのでとにかく書き出してみる。同じことを繰り返し書いても構わない。

タイマーを用意し、「今から5分間は手を止めずに書く」と決めておくのもおすすめだ。

「5分間で10個悩みを書き出すチャレンジ!」という意味ではないが、あくまでも参考までに筆者の話をする。執筆を仕事にしている筆者は1分間におよそ50文字ほど書くのが標準的な仕事量だ。1つの不安が20文字前後で書けるとすれば、5分間で10個くらいは不安を書き出せる計算になる。

楽しい予定も紙に書き出してみる

不安要素だけでなく、楽しみにしていることも紙に書くことをおすすめする。楽しいことも紙に書いて言語化することでより具体性を帯びるようになる。ただ頭の中で楽しいことを考えるよりも、一層わくわくできるのだ。

楽しみなこと、これからやりたいことも紙に書き出してみよう。不安要素を書き出す際に紹介したように、タイマーを用意し「今から○分間は手を止めずに楽しみなことを書く」という時間を設けるのもおすすめだ。

書き出すときのポイントは不安要素を書き出すときと同様、正解・不正解を考えないことだ。「ディズニーランドに行く」も「スーパーでプリンを買う」も自分がわくわくすると思うのであれば等しく扱う。

手帳を活用するのも効果がある。些細なことでも楽しみなことは手帳に書き出すようにしたり、特別な色を使うことで目立たせることで意識するようになる。

休日も規則正しい生活を心がける

どうしても休日は夜更かしをしてしまったり、昼過ぎまで布団の中でごろごろしてしまったりしがちだ。しかしこうした生活習慣の乱れは、サザエさん症候群や休日明け出社前の憂鬱につながりかねない。

できるだけ休日も規則正しい生活をするように心がけよう。普段と同じ時間に起き、普段と同じ時間に眠ることで憂鬱な気持ちになるのを防ぐことができる。

ただし、夜更かしや昼過ぎまで布団の中でごろごろする時に感じる背徳感及びその他の快感は精神的な充足感を与えてくれるのも確かだ。筆者は不摂生を積極的に推奨するわけではないが、健康的な生活を意識しすぎるがためにストレスを溜めてしまうことも疑問ではある。

筆者はラーメンが好きだ。例えあのどんぶり1杯に健康の要素を感じなかったとしても、それでもラーメンを食べたい。「体にどんな影響を与えるか」を一旦わきにおいておいてラーメンを食べる喜びを取る筆者はとても人間らしいと思う。

健康的な生活を心がけるのももちろん大事であり、規則正しい生活を心がけることは週末の憂鬱を解消するが、敏感になりすぎるのもよくない。適度にだらだらするのを自分に許すようにした方が全体的に健康になるのではないか……と筆者は個人的に思っている。

ただし、重ねて言うが筆者は不健康な生活習慣を推奨しているわけではない。

出社前の楽しみを用意しておく

休日明けの出社前に何か楽しみを用意しておくのもおすすめだ。

  • カフェでゆったりとくつろぎながら朝ごはんを食べる
  • 出社前に軽く運動をする

など、自分に合ったやり方で朝の楽しみを用意するようにしよう。

YouTubeには手軽にできるヨガや筋トレ、ストレッチの動画もある。こうしたものを活用することで充実した朝の時間を過ごすことも可能になる。

最近では瞑想の効果も注目されている。瞑想することでストレス発散や集中力を高める効果が期待できる。実際Googleなどの世界的企業の中には社員に瞑想を推奨しているものも少なくない。

瞑想に慣れていない人でも簡単に瞑想ができるような音楽や瞑想インストラクターの音声を配信しているサービスも存在するため活用してみよう。

まとめ

漠然とした不安のコントロール方法を身につけることで、より生活が充実するようになる。「明日から仕事」と考えると不安や憂鬱に襲われてしまう人は、自分なりの解消方法を見つけて上手にその不安と付き合うようにしよう。

ここに紹介したアイディアはあくまでも筆者の経験や世間の一般論ではあるが、何か参考になれれば幸いだ。

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