
出勤する手間が省けるため、自宅で仕事ができるテレワークに魅力を感じている人は多い。満員電車や渋滞のストレスから解放されることは、日頃の仕事での苦痛をかなり和らげてくれるといった側面も確かにある。
しかしテレワーク中にはあえて外出し、自宅ではなくカフェで仕事をするのもおすすめだ。カフェには、自宅で仕事をする場合とは異なるメリットがたくさんある。
この記事では在宅ワーク歴4年の筆者が、あえてカフェで仕事をすることのメリットを紹介する。
気分転換になる

ずっと自宅で過ごしていると、どうしても気持ちがふさいでしまう。在宅ワークは運動不足にもつながりかねない。オフィスで仕事をする際よりもさらにこまめに気分転換をする必要が、テレワークをする際には求められる。
カフェで仕事をすることで気分転換ができる。普段とは違う場所で違うものを食べたり飲んだりするといった刺激は自宅にいるだけではえられない。
毎日カフェで仕事をする必要はない。一週間や二週間に1度カフェで仕事をするだけでも気持ちがかなりすっきりするのを実感できるだろう。自分にとっての最適な頻度を見つけることをおすすめする。
仕事とプライベートの気持ちの切り替えがうまくできる

在宅ワーク歴4年の筆者が考えるテレワークの最大の課題は、仕事とプライベートでどのようにして気持ちを切り替えるか、だと思う。自宅で仕事をするため、どうしても仕事モードを家庭に持ち込んでしまったり、逆のことをしてしまうということが起こってしまう。
出勤は手間やコストがかかるものではあるが、家からオフィスへと「場所を変える」というのは効果的に気持ちを変えてくれる効果があるのだ。
カフェを有効活用することで気持ちの切り替えがしやすくなることがある。気持ちの切り替えがうまくできないという人はこまめにカフェを利用することで改善することができる。
仕事とプライベートとで気持ちが切り替えられないことは、心身の健康にも悪影響を及ぼしかねない。健康を維持するためにも気持ちを切り替える工夫が必要がある。テレワークをする際には普段以上に「どのようにしたら気持ちを切り替えられるか」を考え、試行錯誤するようにしよう。
ほどよく集中力を削いでくれるものがある

カフェでは自分が想定していないようなことが起きるため、時々集中力が削がれることがある。「カフェで仕事をしていたら突然厨房が爆発した」ということはもちろんないが、
- 隣に座っていた人が席を立った
- 厨房から何か物音が聞こえる
- 出入り口のドアが開くたびに外の風が店内に入ってくる
といったことは、カフェで仕事をしている以上自分でコントロールすることはもちろんできない。
「こうしたことが起こるからカフェでは仕事をしたくない」
という人ももちろんいるが、筆者はこうした出来事があることこそカフェで仕事をするメリットだと思っている。
自宅で仕事をしていると、ドアの開け閉めや雑音はある程度自分でコントロールできてしまう。予期せぬ出来事はめったに起こらない。そのために仕事に集中し過ぎてしまい、何時間も体を動こさず同じ体勢でいつづけてしまう。
もし何かしらの、自分が想定していない物音があれば、それを不快に思わなくても目線を上げるきっかけになる。ほんのわずかな動きだが、この動きが心と体の健康を守るためには非常にお重要なのだと、4年間在宅ワークをしていて筆者は実感している。
テレワーク中は心と体の健康を維持するためにも過度に集中しすぎないことが重要だ。
一見「適度に集中力を削ぐ」というのはおかしなことを言っているようだが、自宅でテレワークをする際には工夫する価値があることでもある。
コワーキングスペースの利用もおすすめ

カフェではなく、コワーキングスペースを利用するのもおすすめだ。コワーキングスペースを利用することでカフェに似た効果が得られる。
コワーキングスペースにはカフェとは異なるメリットもある。仕事をする中で「人脈を広げたい」「スキルアップをする方法を教えてくれる人を探したい」と思っている人はカフェよりもコワーキングスペース利用が向いているかもしれない。
利用メニューを複数用意しているコワーキングスペースも多い。コワーキングスペースによっては「1ヶ月使い放題」というものから「月に4回利用できる」「1回ごとに利用できる」などのメニューが用意されている。自分の使う頻度に合わせてメニューを選ぶことで、カフェを利用するよりも安く仕事場を家の外に用意することもできるのだ。
カフェでは「1杯のコーヒーで何時間もカフェに居座るのはお店の人に申し訳ない」と思ってしまう人もいる。こうした葛藤はコワーキングスペースの利用では生まれない。カフェで仕事をすることに抵抗がある人はぜひコワーキングスペースを利用してみよう。
まとめ
自宅でテレワークをする際にはさまざまなことを新たに工夫する必要がある。試行錯誤しながら工夫することで、自分にとって快適な環境は作れるので積極的にこまめな挑戦をするようにしよう。