結婚相手を探す際、相手に条件をつける人は多い。世の中では「無条件の愛」の重要性を唱える人も多く、実際に無条件の愛は大事なことなのだが、たくさんの人の中から効率よく相手を探すためにもある程度条件を絞ることは重要だ。

実際、条件を絞ることで価値観が合う人と出会い、幸せになれる確率は高くなる。

かといって婚活の際には条件にこだわりすぎてもいけない。自分で考えた条件へのこだわり度合いのバランスを取ることで理想の相手と出会えるようになる。

この記事では婚活における「条件」の意味と、バランスを取ることの重要性について解説する。

婚活の際に「条件」をつける意味

現在(2020年)日本国内には1億2500万人の人がいる。そして世界の総人口は77億人だ。生涯を共にするパートナーをこの中から探すのはとても大変なことになってくる。

だから婚活では条件を考える必要があるのだ。国や住んでいる地域、年齢、好きなものなどの条件を考えることで、効率よく相手を探すことができる。

こう言う筆者に対して思わず、

「当たり前のことしか言ってない」

と、ツッコミを入れてしまう人も多いと思う。しかし意外とこの「婚活における条件とは効率よく相手を探すための便利なもの」という当たり前のことが深く理解されていない。

本当は「単なる便利なもの」でしかないものを、まるで自分を幸せに導いてくれる希望の光のように感じてしまう人が婚活に失敗してしまう。

重要なのは相手と価値観があうかどうか

結婚相手選びで重要なのは、表面の条件ではなく価値観があっているかどうかだ。

「やっぱり当たり前のことしか言ってない」

と、再び筆者にツッコミを入れたくなる人も多いだろう。ツッコミを入れたくなるのも当然のことで、筆者は何も新しいことを言っているつもりはない。結婚の上で大事なのは価値観があっているかどうか、だ。

表面上の条件だけでは価値観があっているかどうかは分からない。だから条件に囚われすぎてはいけない。婚活における条件はあくまでも「効率よく人と会うための便利なもの」でしかない。

婚活が長引けば長引くほど条件に固執しやすくなる

何度も婚活で失敗し、婚活に取り組む期間が長くなればなるほど、最初にあげ条件に固執する性質が人間にはある。これは婚活に限らずさまざまな場面で言えることであり、どうしても人は最初のアイディアを捨てて頭を切り替えるということが苦手だ。

いわゆる執着してしまっているという状態。

最初にあげた条件に固執してしまうと、それ以外のポイントに意識が向かなくなる。上記で解説した通り結婚相手選びで重要なのは価値観があっているかどうかなのに、相手選びの基準が「条件があっているかどうか」なのだ。

政府がAI婚活を推奨するとかなんとかといった話が先日話題になった。AI婚活では「あなたの条件にはあわないかもしれませんが、あなたのことを好きになる可能性が高い相手」が紹介されることもあるという話もあるらしい。

自分の条件に70%当てはまっている人に対して、「30%当てはまっていない」という発想も湧くようになる。条件に対する固執は目の前に「ある」ものから目を逸させ、ないものねだりに走らせる。

一見この話は奇妙な話かもしれないが、実は理にかなっている。全く新しい提案をすることで自分の条件に固執してしまっている人の視野を広げ、婚活を成功させることができるようになるためだ。

実際AIのこうした提案には成功事例も多い。愛媛県ではこのような提案をするAIを導入したところ、交際成立率が上がった。

まとめ

77億人の中から効率よく生涯のパートナーを探すためにも、条件は必要だ。「結婚相手に求める条件」はたくさんの人の中から自分にあった人を見つけるための便利なものではある。

しかしだからといって幸せな結婚生活を実現するために必須なものでもない。

婚活を進める中では相手に求める条件に固執しすぎないようにしよう。そのためにも「条件とは便利なもの」ということを理解するにする。こう考えることで条件に執着し、婚活に失敗するのを防げるようになるのだ。

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