
「もっと自分らしく生きたい」
「自分らしい働き方をしたいけどどうしたらいいのか分からない」
現代は特にそのように悩んでいる人が多い。SNSなどのソーシャルメディアが発達したことによって不特定多数の人のライフスタイルを簡単に垣間見ることができるため、かえって自分がどう生きるべきなのかが分からなくなってしまっているのだ。
かくいう筆者も数年前はそのように悩んでいたし、悩んだ結果現在は自分が本当にやりたかった仕事をするようにはなったものの、それでも「もっと自分らしく生きたいなぁ」などと日々夫にこぼしている。
しかし未だにそう悩んでいるからこそ、少なくとも数年前よりは自分らしく生きるための方法が分かってきた。
この記事では「自分らしく生きたい」と思っている人が自分らしく生きるためのポイントを3つ紹介する。
1.自分に何が必要なのかを明確にする

「自分らしく生きたい」と考えているときの頭の中というのはほとんどの人が「モヤモヤしている」や「気持ちが重たくなる」という状態なのではないだろうか。具体的なものが何も見えていないから「自分らしく生きたい」と言いながら悶々としてしまうのだ。
このモヤモヤを晴らすためには、具体的になっていない状態に具体性を持たせる必要がある。自分らしい生き方を見つけたいという人は今の自分が何を欲しており、何が自分に必要なのかを明確にするようにしよう。
自分が何を欲しているのかを明確にするためには、子供の頃に好きだったことを思い出してみるのも効果的だ。子供の頃に夢中になったことを思い出すことで、自分が本当に好きなものを見つけることができる。
頭に浮かんだやってみたいことや欲しいものを書き出してみるのもおすすめだ。どんなに小さなことでもいいので一度時間をとって書き出してみよう。
2.日常の中で小さな幸せを見つける

本当の幸せというのは思わず舞い上がってしまうほど輝かしいものではなく、日常の何気ない瞬間の中にある。そういった幸せを見つけることで自分の中の幸福度を根本から上げられる。結果として心のモヤモヤを晴らすことができるのだ。
「今の自分は不幸だ」
自分のことをそう思い込んでいるから「自分らしく生きたい」という悩みを抱え込んでしまっている人は少なくない。そのため「自分らしく生きたい」と悩んでいる人が本当に欲しているのは新しい仕事や生活ではなく、実は幸福感であることが多い。
「朝起きてカーテンを開けたときの日差しが気持ちよかった」
「道を歩いているときの風が爽やかだった」
そういった喜びを少しずつ探してみよう。習慣にすると少しずつ自分の中の「不幸感」が薄くなっていくのを実感できるだろう。
3.「別に人の役に立たなくてもいい」「賞賛されることは重要ではない」と思う

「もっと自分らしく生きたいんですけど、どうしたらいいですか?」
筆者にこのように相談してくる人はいる。そういう人の話を聞いていると、
「人の役に立つようなことでければ『自分がやりたいこと』と言ってはいけない」
もっと言うと、実は本心から他人の幸せを願っているわけではなく、
「人から賞賛されるようなことでなければ『自分がやりたいこと』と言ってはいけない」
と思っているのではないかという印象を受けることがある。
社会の中で生きる上で他人のことを思いやり、幸せを願う姿勢は確かに大事なものではある。しかしよくよく考えると他人の幸せと自分の幸せは互いに全く無関係のものだ。他人の幸せを祈ること自体は問題ないが、そのために自分の幸せを望んではいけないというわけではない。
だから他人に危害を加えない範囲であれば、自分の幸せを自由に望み、追求してもいいのだ。
さらに自分自身を満たすことよりも「SNSで映えるような幸せを実現したい」という思いの方が強くなってしまうと、ますます自分の本当の幸せが分からなくなってしまう。
実は自分はコンビニの150円プリンを美味しいと思っているのに、SNSにあげられないからという理由で無理に2時間行列に並んで1000円のかき氷を食べた結果「めっちゃ寒い辛い」と感じてしまう。人からの賞賛を最優先すると例えばこのようなことが起こってしまうのだ。
確かに自分がプリンを食べたからといって誰かが幸せになるわけではないし、コンビニのプリンはSNSでも映えにくいかもしれない。でも、自分が「プリン美味しい!」と思えればそれは自分にとってかけがえのない「喜び」であり「幸せ」だ。その感覚こそが本当は一番自分の人生を幸せにしてくれる。
悩んでいる人は一度、他人の幸せや賞賛を一旦おいておいて本当に自分が喜べることを素直に喜んでみよう。
もし今すぐコンビニでプリンを買いに行き、家に持ち帰り、一口食べて「美味しい!」と叫んだら、自分らしく生きるための道が一気に開けるかもしれない。
まとめ
確かに筆者は今のライフスタイルを実現するためにいろんなことに挑戦し、時に悩み苦しんではきた。しかし「自分らしく生きる」ということは実はとてもシンプルで、日常の中でいかに自分自身を満たすかを工夫することで実現するのだということも同時に学んできた。
日常の中にときめきを見つけ、自分らしく生きるためのヒントにしていこう。