組織に縛られることなく自分の裁量で仕事ができるフリーランスは、「自由な生き方・働き方」として見られることも多い。私も実際にフリーランスとして仕事をしていく中で自由を感じることは実際にある。

一方で自由だからこそ自分で自分の能力を示していかなければ仕事が得られないという側面もある。自分の能力を思う存分発揮できる反面、少しでも自分に自信が持てなければリモートワーt仕事を獲得することができない。

フリーランスとして働くためには、胸を張って「私はこれができます!」と言えるものがなければならない。

「10点満点中自分は何点だと思うか」

フリーランスとして仕事をする中では、例えば以下のような要素が重要になってくる。

  • 作業の正確さ
  • スケジュール管理能力
  • コミュニケーション能力
  • 仕事の速さ
  • 行動力
  • 判断力

他にも職種によって必要なスキルももちろんある。

もし、「それぞれの項目について10点満点で自分で点数をつけてください」と言われたらどのように点数をつけるか想像してみよう。

クライアントからの仕事の評価が仕事の獲得やキャリアアップに影響を及ぼすことは多くの人が想像することではある。

「自分の仕事に満足してくれる人がいるから自分の仕事は成り立っている」

そう考えること自体は何もおかしくはない。

しかし実は自己評価の高さもフリーランスとしてうまくやっていけるかどうかに影響を及ぼす。下手をしたら自己評価は他人からの評価よりも重要な場合もある。

「各項目について10点満点で自分に点数をつけるとしたら何点だろうか?」

こう自分に問いかけた時の答えが、フリーランスとしてうまくやっていけるかどうかを決める。

「私は10点満点です」と言えるものが1つしかなくても問題ない

かといって全ての項目で10点満点を取らなければならないというわけではない。この世に完璧な人間はいないのだから、いくら自分のことが大好きすぎて困るという人でも全てに10点満点などなかなかつけられない。

国語が得意だからといって社会が得意になるというものでもないことはほとんどの人に理解できることだと思う。それと同じだ。

むしろほとんどの項目で2〜3点であっても、たった1つでも10点満点の項目があればそれだけで十分フリーランスとしてやっていける。

逆に言うと、10点満点をつけられるものが1つもないという場合は少し厳しいかもしれない。

「これだったら10点満点をつけられる」というものを見つける

上記であげた「フリーランスとして重要な要素」はあくまでも例でしかない。必要な要素は他にも無数にある。

だから仮に上記の要素で10点満点がつけられるものがないのであれば、自分で「これなら10点満点がつけられる」と言える要素を加えればいいのだ。

ネットで検索すれば「フリーランスとして仕事をするために必要な要素・スキル・マインド」といった情報が星の数ほど見つけられる。実は「必要な要素」などあってないようなものなのだ。

自分で考える上では自分で自分に都合のいい要素をプラスし、都合の悪い要素を排除したところで何の問題もない。だいたい上記のような記事を書いている人も自分にとって都合のいい要素をあげているだけである場合もある。

ただし、自分で考えた要素を他人に押し付け、他人を評価するのは間違っているのでやらないようにしよう。

自己完結する厚顔無恥さがフリーランスとしての成功の鍵になる。

自分が思っているほどクライアントは高い能力を求めていない場合はかなりある

「自分が思っているほど相手であるクライアントが高いスキルを求めていなかった」

というケースは、実はかなりある。

テレビ番組などでその道を極めたプロフェッショナルが「お客様の期待を超える仕事をする」と言っているのを耳にして感銘を受ける人は少なくない。期待を超える仕事をしようとする意識はとても大切なものでもある。

かといってクライアントは当初求めていたものに対して過剰なものを出されると困惑してしまうものでもある。クライアントの期待を超えすぎた結果、本来の目的にそぐわなくなってしまうのだ。

仕事を発注するクライアントには必ず目的が存在する。仕事を受ける側にとって一番大事なのはクライアントの目的を理解しそれに沿っているかどうかであって、期待以上のスキルをアピールすることではない。

「7点くらいのが欲しい」と言っている相手には7〜8点を出すのが理想的だ。ここで変に10点のものを出そうとするのは、目的とそぐわなくなってしまう恐れがある。

仕事の中で本当に大事なのは相手の要望と自分の要望がマッチしていることだ。

これは芸術家肌が強すぎる人にはある意味割り切るのが難しいことかもしれない。

そして相手の求めているものを勝手に見積もった結果、勝手に自分を卑下して「私は2〜3点です」と言っているのは人間を、人は信用しない。そういう卑屈な人間が先回りしてやろうとする親切心ほど厄介なものはないからだ。

だからこそ「この要素であれば私は10点満点です」と自分で言い切る姿勢が重要になってくる。自分に10点満点をつけられる要素がある人ほど、クライアントは「本当に自分の要望にマッチしている能力を持っているかどうか」を判断しやすくなり、安心して仕事を任せられる。

もちろん自信過剰な人が他人に迷惑をかけることもあるが、卑屈な人間のありがた迷惑よりかははるかにましだ。

まとめ

自由な分、フリーランスとして働く上ではセルフプロデュース力が必要になってくる。そして「自分に自信が持てる要素が1つもない」という状態ではセルフプロデュースはできない。

従って、成功させるためには「他の部分はダメかもしれませんが、これなら自分は10点満点です」と言い切れるかどうかが重要になってくる。

2〜3点しかつけられない要素があること自体は何も問題はない。たった1つでも「これなら私は10点満点です」と言い切れるものを見つけることで仕事が獲得できるようになる。

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