
自分のライフスタイルにあった働き方ができるなど、在宅フリーランスの働き方にはさまざまなメリットがある。一方でデメリットもないわけではない。実際に在宅フリーランスとして仕事をする際にはメリット・デメリットの両方を理解しておく必要がある。
この記事では在宅フリーランスとして働く上でのデメリットについて解説する。
収入が不安定

自分の仕事量に応じて収入が決まるフリーランスは、収入が不安定になりやすい。例えば体調を崩して仕事ができなかった場合にはすぐに収入に直結してしまう。日頃から万が一の時のために貯蓄しておくなどの工夫が必要だ。
特に日本の企業では、業績が悪化したからといってすぐに従業員の給与に反映されるわけではない。1つの仕事でミスをしたからといって突然給料が減ることもない。会社に勤めている労働者の権利は日本国憲法で守られているので会社でのできごとがすぐに生活に影響を及ぼさないのだ。
コロナ禍の影響で仕事を失った会社員はたくさんいる。しかし実は仕事がなくなったフリーランスもとても多い。業績が悪化したクライアントが、これまでフリーランスに委託していた仕事の発注を止めてしまったために収入が途絶えてしまうのだ。
私自身も2020年3月あたりには報酬が減額されたり仕事の発注が止まるといったことがあった。身の回りには「来月の生活費どうしよう」と言っている人もいた。
こういったことがあるため、フリーランスとして仕事をするのであれば日頃から対策を練っておく必要がある。貯蓄をしておく、複数の仕事を掛け持ちするといった工夫をするようにしよう。
雑務なども全部自分でやらなければならない

会計上の処理などの作業を全て自分で行わなければならないのもフリーランスのデメリットの1つだ。
多くのフリーランスが「めんどくさいけど自分でやらなければならない」と思っている業務の中に代表的なものに確定申告がある。ある程度収入があれば税理士に任せることもできるが、自分でやった方が当然コストは削減できる。
日頃から領収書を整理したり自分の収支の管理をすることで2月3月の確定申告の手間は省けるのだが、少なくとも私はそれができるほどマメではない。毎年確定申告の時期になると日頃の怠惰を後悔してしまうほどだ。
大量の領収書や請求書の山を前にしてどこから手をつけたらいいのかと途方に暮れてしまう。この山の1つ1つチェックして処理するのがフリーランスにとっての確定申告だ。
これが会社員であれば源泉徴収票や自分で行ったふるさと納税などの書類を処理するだけで終わらせられるのだろうと思うと余計にうんざりしてしまう。
他にも行政の制度に関する情報収集などもある。制度によっては「知らないと損」というものがたくさんあるので情報収集は必須だ。
クレームがあった場合でも一人で対処しなければならない

仕事をする中でクライアントからクレームを受けることもある。クレーム対応はスキルアップのチャンスではあるが、ストレスに感じてしまうこともある。在宅フリーランスの場合誰にも相談できないことも多いので、一人で対処しなければならない。
フリーランスへの発注に慣れていないクライアントというのも実は存在する。「在宅フリーランス」という存在はまだまだ世間では一般的ではない部分があるため、実際に働く方も仕事を発注する方も手探りな部分がある。
そのため自分に落ち度がないのにクレームを入れられることも珍しくない。こうしたクレームにもうまく対処できるメンタルが必要だ。
さらに残念ながら中にはパワハラまがいのことを言ってくるクライアントもいる。会社員であれば誰かに相談して問題を解決できるかもしれないが、フリーランスの場合は全部一人で対処しなければならない。
まとめ
魅力的な働き方として捉えられる反面、在宅フリーランスにはさまざまなデメリットもある。それらのデメリットも理解した上で取り組むようにしよう。デメリットとうまく付き合うことで、快適に楽しみながら仕事ができるようになる。