通勤などのコストが削減できるなどのメリットがある反面、テレワークを導入することで生産性が落ちたと実感している人も少なくない。これまでの働き方とは異なるスタイルで仕事をするため、やりにくさを感じる人がいるのも仕方がない。

仕事に限らず慣れないことをする場合には順応するための工夫が必要になる。この記事では生産性を維持しながらテレワークをするコツを紹介する。

仕事の時間以外は仕事のことをしない

自宅で仕事をする際、最も重要になってくるのは「仕事の時間以外は仕事をしない」と決意することだ。しっかりと仕事をする時間を決めた上で、仕事以外の時間はプライベートの時間として楽しむようにしよう。

テレワークをする場合こそ、プライベートの時間を確実に確保するようにする。「一日の何時から何時までは自分の時間」と決めておくだけでなく、例えば「毎日自分や家族のために必ずこれをする」といった習慣を身につけるのも効果がある。自分や家族と過ごす習慣を定着させることで、「仕事以外の時間」を確保できるようになるためだ。

ずるずると働きすぎてしまう人は、終業時間を決めるよりも「毎日仕事以外にこれをする」と決めておく方がやりやすいかもしれない。この習慣は今までのオフィスと自宅を毎日往復する働き方でも精神的にプラスになることもある。

オンオフの切り替えができるような工夫をする

やろうと思えば朝起きた状態で仕事をすることができるからこそ、テレワークをする場合は仕事モードとプライベートモードの切り替えをしっかりとするようにしよう。

例えば、

  • 着替えをする
  • 顔を洗う
  • コーヒーを飲む

など、自分なりにスイッチが切り替わる方法を見つけて実践していこう。

イチローは自分のスイッチを入れるルーティンがある人として有名だ。打席に入る前のイチロー独特のあのポーズはこれからのゲームに集中するためのものものだったと言われている。同じようにスイッチを入れるために自分独自のルーティンを持っているスポーツ選手は多い。

仕事をする人も、スポーツ選手と同じようなルーティンを用意するようにしよう。

ちなみに在宅ワーク歴5年の私は、毎朝必ず着替えるようにしている。

可能であればパソコンやスマートフォンを仕事用とプライベート用で使い分ける

これは勤めている会社がどれくらいテレワークに投資をしてくれるかによってできるかどうかが分かれてしまう話ではあるが……。

可能であればパソコンやスマートフォンなど、仕事に使うデバイスは仕事用とプライベート用とで使い分けるようにしよう。「プライベート用のスマートフォンには絶対に仕事の連絡は来ない」という状況にしておくことで、常に仕事に縛られるという状況を回避できる。

「初めてのことなので慣れないのは当たり前」と割り切る

「テレワークが導入されたことによって自分の生産性が落ちてしまった」

と自信を失ってしまう人は、

「初めてのことだから慣れていないのは当たり前」

と割り切るようにしよう。

変に悲観するのではなく、そう割り切り、慣れていないことを受け入れることで改善案は浮かんでくる。

「少しでも快適にテレワークをするためにはどうすべきか」

を考えるためにも、一回生産性が落ちたことを割り切るようにしよう。

慣れないことを始めようとする時に戸惑うのは誰にでも言えることだ。慣れないからといって自分が特別に劣っているというわけではない。そして慣れるまでの時間も人それぞれ大きく異なる。ただ一つ言えるのは「慣れるまでにはある程度時間が必要」ということだけだ。

コロナのせいで多くの人がこれまでのライフスタイルを破壊され、戸惑っている。もちろんコロナが終息することを望み、期待する姿勢は間違っていないのだが、だからといってこの状況下でこれまでのライフスタイルを敢行しようとするのはどうしても無理がある。

むしろこの状況下で全ての人がほんの少しずつ工夫をすることで、社会はより豊かになるのではないか……と私は個人的に思っている。困難に直面した時こそ工夫をする時でもある。

テレワークを導入した企業の中には実際に生産性が低下して悩んでいるところもあるかもしれない。そういう場合も生産性の低下を嘆くのではなく「誰だって最初は慣れない」ということを理解するようにして欲しい……と一労働者としては願うばかりだ。

まとめ

テレワークが導入されたものの慣れずに戸惑っている人は多い。自宅で働くことにはメリットだけでなくデメリットも多いため、初めて取り組む場合には工夫が必要だ。逆に言えば工夫さえすれば快適に働けるようになる。

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